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強豪対決でキラリ!香川 公式戦2戦連続アシスト!

[ 2012年9月24日 06:00 ]

<マンチェスター・ユナイテッド・リバプール>前半、攻め込むマンチェスター・ユナイテッドの香川。右はリバプールのジェラード

プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド2―1リバプール

(9月23日)
 マンチェスターUの日本代表MF香川真司(23)が公式戦2試合連続アシストをマークした。23日のアウェー・リバプール戦にトップ下で先発。0―1の後半6分、絶妙な胸トラップからブラジル代表DFラファエウ・ダシウバ(22)の同点弾をお膳立てした。香川は後半36分にベンチに退いたが、マンチェスターUは2―1で逆転勝ちした。

 香川が、リバプールの本拠「アンフィールド」で躍動した。定位置のトップ下で先発。19日の欧州CLガラタサライ戦に続き公式戦2戦連続のアシストを記録した。0―1の後半6分、バレンシアの右クロスをペナルティーエリア内で胸を突き出しタイミングよく落とすと、右サイドからカットインしたラファエウ・ダシウバが豪快に左足で同点弾を決めた。

 本拠地が近く、リーグ最多優勝回数を競うリバプールとの伝統の一戦は、ファン同士が対立し、昨季の対戦ではリバプールのスアレスが人種差別発言をしたとして出場停止処分を受けた因縁もある。初めて出場する香川への注目も大きかった。

 23日付の英紙サンデー・タイムズは、この試合に合わせて香川の特集を組んだ。強豪対決で日本人として初めてキープレーヤーになると報じ、ファーガソン監督の「彼は素晴らしいサッカーの知能を持っている。動きが良い。小さくて頭脳的なプレーヤー」とのコメントを紹介。さらに香川のキャリアや活躍にも触れ、プレースタイルも徹底解剖。決勝アシストを記録したガラタサライ戦では、前半45分間の走行距離が全選手中トップの6・07キロを記録したとし、キャリックの「プレーは一見シンプルに見えるが、そうではない。あのスタイルはタフでないとできない」とのコメントを紹介。豊富な運動量も活躍の秘けつと強調した。

 香川はこの日もチャンスに絡んだ。攻撃はほとんどが日本人MFを経由した。前半28分には自陣に戻り、ボールを追って相手のファウルを誘発。守備面でも劣勢のチームを救った。ガラタサライ戦後に「もっとコンディションを上げていく必要がある」と話していた通りのパフォーマンスで名門を引っ張った。退場者を出した相手に後半立ち上がりに先制を許したマンUはしぶとく勝ち点3をつかんだ。その中で香川の存在感は試合ごとに大きくなっている。

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2012年9月24日のニュース