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なでしこ守りきった!カナダ下し白星スタート

[ 2012年7月26日 02:05 ]

ロンドン五輪のサッカー女子が始まり、カナダ戦の前半、先制ゴールを決め喜ぶなでしこジャパンの川澄(右下)と、(左から)大野、沢、宮間

 ロンドン五輪は開幕2日前の25日、サッカー女子で競技をスタート。日本選手団の先陣を切り、金メダルを目指すなでしこジャパンがロンドン北方のコベントリーで1次リーグF組初戦でカナダと対戦。先発メンバーが発表され、日本は4度目の五輪出場となる沢や主将の宮間らが名を連ねた。大儀見と大野が2トップ。

 昨年の女子ワールドカップ(W杯)で世界の頂点に立ったなでしこだが、前回北京五輪では4位だけに、4年前の悔しさをぶつけたいところだ。カナダとの対戦成績は3勝3分け3敗で、国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本が3位でカナダは7位。
 
 試合は日本ボールでキックオフ。開始早々から早い出足でアグレッシブにプレッシャーにくるカナダに押され気味のなでしこだったが、前半33分、川澄が魅せた。左サイドの沢からエリア内で待つ大野に浮き球パス。これを大野が走り込んだ川澄に絶妙なヒールパス、川澄は冷静に右足でゴール右に突き刺し、先制点をもぎとった。

 さらに日本は前半終了間際の同44分、左サイドからゴール前に鮫島がクロスを入れる。GKマクロードが飛び出し、激しい空中戦の中、ボールは競り勝った宮間に当たり、無人のゴールへ。ガックリとひざをつくカナダDF陣の前で、なでしこがこの試合2度目の歓喜の輪をつくった。2点をリードし前半終了。最高の展開で、折り返しとなった。

 後半開始早々、攻勢に出るなでしこだったが、一瞬のスキを突かれた。同10分、右サイドを崩され、ウィルキンソンのグラウンダーのクロスを、ゴール前に走り込んだタンクレディに決められ失点。カナダに許したこの試合2本目のシュートで1点差に詰め寄られた。

 終盤、カナダに攻め込まれる場面もあったが、川澄の懸命な守備など全員で守りきった。2-1で逃げ切り、1次リーグ初戦、白星スタートを決めた。

 日本は28日にコベントリーでスウェーデンと対戦する。1次リーグは12チームが3組に分かれて行い、各組上位2チームと、3位のうち成績上位の2チームが準々決勝に進む。
 

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