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ポルトガル初勝利もCロナ不発…8強進出に不安残す

[ 2012年6月15日 06:00 ]

<デンマーク・ポルトガル>ポルトガル代表C・ロナウドは2度の決定機を外し悲しげにたたずむ

欧州選手権グループB第2戦 ポルトガル3-2デンマーク

(6月13日)
 ポルトガルがデンマークを3―2で下して今大会初勝利を挙げた。デンマークと並ぶ勝ち点3としたが、FWクリスティアーノ・ロナウド(27=Rマドリード)が決定機を逃すなど不発。8強進出が懸かる17日のオランダ戦に不安を残した。

 勝利を告げる笛にも表情は硬かった。喜ぶチームメートとは対照的にピッチで一人ひざまずき、息をついた。2試合で大会最多のシュート11本を放ちながら不発。ポルトガル初勝利の陰でC・ロナウドは不満を抱いた。

 「自分が手にしたチャンスを考えれば、もっとうまくやるべきだった」

 前半24分に左CKからペペが先制点を挙げるなど2点をリード。さらに「とどめを刺す必要があった」と振り返った背番号7は1点を返されて迎えた後半5分、守備陣の裏に抜け出しながら決定機を逃した。同33分はGKと1対1で枠さえ捉えられない痛恨の逸機。2分後には追いつかれた。

 終了3分前に途中出場のバレラがしぶとく決勝点。1勝1敗として8強に望みをつないだが、ベント監督は「計り知れない力を生かせなかった」とエースの不振に言及せざるを得なかった。所属するRマドリードで今季公式戦55戦60得点も、代表戦では6戦連続不発。クラブより人材と連係で劣るとはいえ、周囲の期待に応えられていない。

 「落ち着きを取り戻せばゴールは決まるはず」とペペ。上位進出にはエース復活が欠かせない。

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