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アテネの雪辱だ!徳永 OA枠で五輪予備登録メンバー入り

[ 2012年6月15日 06:00 ]

OA枠で五輪代表候補に選ばれ笑顔を見せる徳永

ロンドン五輪予備登録メンバー発表

(6月14日)
 日本サッカー協会は14日、7月のロンドン五輪に出場するU―23日本代表予備登録メンバー35人を発表。オーバーエージ(OA)枠にはセンターバック(CB)、サイドバック(SB)、中盤をこなせるDF徳永悠平(28=FC東京)らを選出した。関塚隆監督(51)直々の要請を受けた徳永は不安を抱える守備陣の救世主としての役割を担う。本大会に臨む22選手(バックアップ4人含む)は7月2日に発表される。
【予備登録メンバー】

 28歳のガテン系DF徳永がOA枠にサプライズ選出された。「正直、僕でいいのかという迷いもあった。関塚さんと話をして、日本のために、自分のために挑戦しようと思った」。

 五輪に借りがある。04年アテネ五輪。1次リーグ敗退が決まったイタリア戦(2―3)で悲劇は起きた。前半3分、デロッシに喫した失点場面。クロスを上げた選手の蹴りを太腿前部に受け、全治3カ月の重傷を負った。「失点してケガして途中交代もして、踏んだり蹴ったり。不完全燃焼なので」と言った。

 唯一の不安は迫力あるプレーとは対照的なシャイな性格。年下と溶け込むのも「得意じゃない」と言うが、千葉で行われた4月の日本代表合宿の食事の席では偶然、五輪組の清武、酒井宏、大迫らと同じテーブルに座り、打ち解けた。「世界に(自分を)アピールできれば」。武骨で不器用な28歳。そんな男が人生最高の輝きを放つ瞬間が到来した。

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