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香川、マンUでトップ下狙う!ルーニーらに“挑戦状”

[ 2012年6月14日 06:00 ]

豪州戦を終えて成田空港に到着した遠藤(右)と香川はサポーターから歓声を受ける

 12日のW杯ブラジル大会アジア最終予選でオーストラリア代表と1―1で引き分けた日本代表は13日、成田空港に帰国した。プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッド入りが決まっているMF香川真司(23=ドルトムント)が自身の移籍について口を開き、激しいポジション争いが予想されるトップ下の定位置奪取へ強い意欲を示した。

 名門マンチェスターUの一員としての第一声と言っていいだろう。香川が移籍に関して、ついに自らの言葉で語った。マンU移籍は5日に発表されたが、W杯予選に集中するため移籍についてのコメントを封印してきた。区切りとなるオーストラリア戦を終えて帰国したこの日、来季に向けた決意を口にした。

 「チームとはほぼ合意している。最初に正式な話をしてきたのがマンチェスターUで、話し合っていく中で自分が一番行きたいところだと思って決めた」。今季ドルトムントの2冠に貢献した23歳には同じイングランドのチェルシー、アーセナル、イタリアのインテル・ミラノ、さらにスペインのRマドリードも獲得に乗り出していたが、熟考の末にマンUを選んだ。5月に名将アレックス・ファーガソン監督と面談し「私を信じてビッグチャレンジをしてほしい」との言葉を贈られたことも決め手となった。

 まだ起用されるポジションは定まっていないが、こだわりの強い「トップ下」の定位置奪取へ早くも意欲を見せた。「(トップ下が)自分のベストポジションだと感じている。そこで勝負して自分の地位や信頼を勝ち取りたい」。マンUは今季4-4-2と4-2―3-1を併用した。香川が思い描く理想の役割は4―2―3―1の1トップの後方のMF。1トップがイングランド代表FWルーニーの場合は、トップ下に同国代表MFヤングが入ることが多かった。ルーニーがトップ下に下がるケースもある。MFギグスもライバルとなる。厚い選手層の中でポジション争いがし烈になることは間違いないが、日本代表の背番号10は引き下がるつもりはない。

 「自分にとって大きなチャレンジ。失敗することは許されないし、これ以上ない努力をしていかないといけない。覚悟を決めて挑戦する」。今月中に渡英しメディカルチェックを受け、英国の労働許可証を得て移籍を完了する予定。来季に向けた始動は7月上旬。自分を「天才じゃない」と評し、努力することで最高峰の舞台に上り詰めてきた香川の新たな挑戦が始まる。

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