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岡崎“アジアの大砲”超え!歴代4位28ゴール

[ 2012年6月4日 06:00 ]

<日本・オマーン>後半、ゴールを決める岡崎

W杯アジア最終予選 日本3-0オマーン

(6月3日 埼玉)
 “アジアの大砲”を超えた。1メートル74、75キロ。歴代の代表ストライカーに比べれば小柄な部類に入るFW岡崎慎司が、2戦連発で国際Aマッチ通算28ゴール目をマーク。高木琢也(44=現J2熊本監督)の記録を15年ぶりに塗り替え、歴代単独4位に浮上した。

 後半9分、前田のシュートのこぼれ球に鋭く反応。最初のシュートはGKに阻まれたが、再度右足でねじ込んだ。「(こぼれ球に対し)DFの前に入れたのは良かった。そこにポジショニングできたという自信はある。点を取れてホッとしました」

 08年の初招集から4年、ここまでゴールを量産できた理由は向上心だ。清水時代から師事してきた元清水フィジカルコーチの杉本龍勇氏(41=法大教授)と4月に個人契約。「(清水加入直後は)一番足が遅かった」と振り返る自分を根気よく鍛えてくれた恩師と、帰国翌日の先月11日からトレーニングを重ねてきた。

 2度目となるW杯アジア最終予選には思い入れがある。南アフリカ行きに王手をかけた09年6月6日の敵地ウズベキスタン戦。W杯予選初先発で決勝点となる初ゴールを決め、4大会連続のW杯切符獲得に貢献した。「あのゴールで代表に定着できた。分岐点だった」。あれから3年。清水から移籍したシュツットガルトでも経験を積み、代表でも主力に成長した。

 「(ゴールが)記録になっているのは自信になるし、光栄だけど、味方の選手ありき。感謝しながら、決めるべきところで決められる選手でありたい」。試合後はあえて、前半31分に長友のクロスに頭を合わせながら、枠を捉え切れなかったことに触れた。「あそこは決めるべきだった」。現状に満足せず、点取り屋はさらなる高みを目指す。

 ≪W杯予選では3位タイ≫岡崎が単独4位となるAマッチ通算28得点目。W杯予選では前回大会予選と併せて通算7得点目。W杯予選の日本代表歴代最多は三浦知良の27得点、次いで高木琢也の14得点。岡崎は木村和司と並んで3位タイとなった。

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2012年6月4日のニュース