柏戦勝利を“置き土産”に！清武「大事な試合になる」

リフティングゲームで柿谷（左）と協力してボールを落とさないように胸でキープする清武

Ｊ１第１２節 Ｃ大阪―柏

（5月19日 長居）
　いまは目の前のリーグ戦しか見えない。前日１７日にドイツ１部ニュルンベルクへの移籍会見に臨んだＣ大阪のＭＦ清武は１８日、柏戦（１９日、長居）へ向けて調整。「チームにとって大事な試合になるので頑張ります」とだけコメントしてチームバスに乗り込んだ。

　この日発表された日本代表とＵ―２３代表のトゥーロン遠征メンバーには、いずれも選出されなかった。その後のＷ杯最終予選のメンバー入りはほぼ確実視されるものの、まずは柏戦と名古屋戦（２５日、豊田）まで集中できる環境は整った。

　チームはこの日の戦術練習でＦＷ播戸を起用する２トップを試した。ソアレス監督は「オプションのひとつ。攻撃のバリエーションも増える」と意図を説明。ここまで２得点と不振気味のエースにも、よりゴールチャンスが巡ってくるはずだ。

　移籍が正式に決まってから一夜明けても口数の少なさは変わらない。周囲が騒ぐのもあと１カ月あまり。自らが求める新天地での挑戦を前に、お世話になったチームに置き土産をもたらす。