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初先発の京川「まだまだ」不完全燃焼で途中交代

[ 2012年3月3日 06:00 ]

<日本・デンマーク>シュートを放つ京川

アルガルベ杯 日本2-0デンマーク

(3月2日 ポルトガル・パルシャル)
 代表初先発の舞台は突然終わりを迎えた。後半4分、交代を告げられピッチを出た京川の顔は引きつっていた。

 「全てにおいてまだまだ足りない。肝心な時に思い切ったプレーができないと上には行けない」。周りとの連係がうまくいかず、攻める時とカバーに行く時の判断に迷いが出た。デビュー戦となった2月29日のノルウェー戦と同様に消極的なプレーが目についた。

 試合前に「アップダウンの資質がある。FWはいつでもできるから、今回はサイドハーフでテストしたい」と期待して送り出した佐々木監督の評価も手厳しかった。「まだまだ周りが見えていない。基本的なスキルもおぼつかない。もう少し余裕を持ってやらないと。ボール持ってからじゃないと仕事ができない」とバッサリ。そして報道陣に対し「京川、京川とあまり騒がないでください」と異例の要望を出すほどだった。

 それでも、要所で大器の片りんを見せた。前半23分にはFW菅沢とのワンツーで右サイドを突破し、低弾道のクロスを供給。その4分後にも菅沢からパスを受けると、絶妙な切り返しでDFをかわし左足でシュートを放ち存在感を示した。「失敗しても、繰り返しやる姿勢は崩さずにできた。ただ、人よりうまくない分、積極的にやらないといけないと思った。でももう少し精度を上げないといけないと思う」と京川。18歳に立ち止まっている暇はない。

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2012年3月3日のニュース