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ブラジル“不安いっぱい”…12年初戦薄氷勝利

[ 2012年3月1日 06:00 ]

2点目が入り喜ぶブラジル代表のネイマール

 ブラジルは28日、スイス・ザンクトガレンで行われた親善試合でボスニア・ヘルツェゴビナに2―1で辛勝した。格下相手に苦戦を強いられ、後半ロスタイムにオウンゴールで勝ち越し。地元開催で優勝が義務づけられた14年W杯を控え、不安を残す12年初戦となった。

 勝つには勝ったブラジルだが、試合を決めたのは終了間際のオウンゴール。左クロスで決勝点を誘発したフッキは「たくさん選手がいたからボールを入れた。ありがたいことに勝利をもたらしてくれたよ」と苦笑いした。

 12年の初戦。メンバー23人には今夏のロンドン五輪を見据えた23歳以下の8人が含まれていたとはいえ、所属クラブで実績を挙げた選手が軸だけに言い訳にはできない。
 開始3分で先制も、10分後にパスミスから失点した。ボールを支配しても堅守に阻まれ、期待のネイマールは厳しいチェックに苦戦。白星をつかんだとはいえ、ニュース専門サイト「テーハ」は「輝きのないプレーの繰り返し」と厳しかった。

 攻撃重視のマノ・メネーゼス監督だが、昨夏の南米選手権で準々決勝敗退。目下6連勝も、大半は精彩を欠きながら格下を退けた試合だ。後半途中でロナウジーニョを下げた指揮官は「本来の姿ではなかった」と嘆いたが、下り坂の元エースに頼ること自体が批判されている。FIFAランクは現在7位。地元優勝が義務付けられる14年W杯に向け、不安が高まっている。

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