×

清武ベンチ入りへ スーパーサブでアジア4強導く

[ 2011年9月27日 06:00 ]

ミニゲームで汗を流した清武

 C大阪の日本代表MF清武弘嗣(21)が、27日に行われるACL準々決勝第2戦の全北戦(韓国・全州)でスーパーサブとしてベンチ入りすることが濃厚となった。右内転筋挫傷のため出場が危ぶまれていたが、26日の最終調整で強烈な右足シュートを放つなど問題なしをアピール。最終決断は試合当日となるが、チームのアジア4強入りに向け、エースが臨戦態勢を整えた。

 周囲の不安をよそに、清武はリラックスした表情で汗を流した。9月21日に行われたU-22日本代表のロンドン五輪アジア最終予選マレーシア戦(ベアスタ)で右足を負傷。清武にとっては5日ぶりとなるボールを使ったトレーニングだったが、25日の韓国・全州入り後も宿舎でバイクをこぐなど精力的に自主トレを行ってきた効果もあって動きは軽快だ。練習では負傷を抱える右足で強烈なシュートを放つなど復調ぶりをアピールした。

 「監督と話して決めたい。完全とはいえないけど、問題ないです」

 約1時間の公式練習を終えたエースは、試合出場への意欲を示した。練習を見守ったレヴィー・クルピ監督も「見た感じは問題なくいけそう」と胸をなで下ろした。ただ、無理をさせれば最悪の場合、長期離脱となるリスクもあるだけに「あとはドクターの最終判断を聞いて、いろいろな状況を見て決めたい」と試合当日まで最終決断を先送りすることを決めた。

 ホームでの第1戦は4―3で勝利しているため、第2戦は○か△なら無条件で4強入りが決まる。ただ、アウェーで3点を奪った全北の攻撃力はホームではさらに威力を増すだけに楽観はできない。序盤から得点を奪い負傷を抱えるエースを温存する展開ができればベストだが、もつれた展開となった場合には、ここぞの場面でエースを投入することになりそうだ。前半を耐え抜き、後半で同点、1点ビハインドの状況となった場合には、満を持してスーパーサブ清武が登場する。

 出発前には「行って観戦するんじゃ意味ないですし、行ったらやるしかない。スタートでもサブでもゴールを決めたい」と話していた清武。フル出場はできなくても、日本代表で3戦3アシストを記録した実力で、クラブをアジア4強へと押し上げる。

 ▽C大阪準決勝進出の条件 勝つか引き分けなら進出決定。●の場合は1勝1敗でアウェーゴール条項が適用される。2点差以上●は敗退。1点差●の場合、0―1、1―2、2―3なら敗退。3―4で延長戦に突入、それでも決着がつかない場合はPK戦へ。4―5以上ならアウェーゴール数で上回り進出。

続きを表示

2011年9月27日のニュース