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リーグ史上最多!沢VS宮間に2万人来た~

[ 2011年8月1日 06:00 ]

<INAC神戸・岡山湯郷>前半、岡山湯郷・宮間(左)のマークを受けながらパスを出すINAC神戸・沢(中央)

なでしこリーグ INAC神戸3―1岡山湯郷

(7月31日 神戸ユニバー記念競技場)
 今度は2万人が来た。女子W杯ドイツ大会を制した、なでしこジャパンのメンバー7人を擁するINACは31日、ホームで岡山湯郷と対戦。前半に今季初失点を喫して先行されるなど苦しみながらも3―1の逆転勝ちで開幕7連勝とし首位を守った。無料試合だったこともあり、神戸ユニバー記念競技場にはリーグ史上最多となる2万1236人が詰め掛けた。

 大観衆にINAC本来のサッカーを見せることはできなかった。前半21分に失点し、開幕から続けていた無失点記録が途絶えた。同30分、W杯優勝メンバーのDF田中がヘディングで決めて同点にしたものの終始押され気味の展開。運動量を欠いて選手間の距離が遠く、代名詞のショートパスは全く機能しなかった。

 「なでしこフィーバーだからと調子に乗ってるんじゃないぞ」。ハーフタイムには星川監督が雷を落とした。痛烈なゲキになでしこたちが奮起した。後半21分、25分にFW川澄がMF池笑然の2ゴールをお膳立てし、逆転勝ちを呼び込んだ。

 連日殺到する報道陣やファンへの対応で心身ともにすり減っている。「(大観衆に)いいプレーを見せないと、というプレッシャーもあった」とMF沢は振り返った。それでも意地で開幕からの連勝を7に伸ばした。

 なでしこフィーバーは収まるどころか、勢いを増している。この日スタンドを埋めたファンは2万1236人。7月24日の神戸―千葉(ホームズ)の1万7812人を大きく上回り、リーグ史上最多観客数となった。無料試合だったこともあり、あっさり大台を突破した。

 INACは今後予定されているホームの無料試合2試合を有料に変更することも検討中。多くの観客が見込まれるため、この日も80人の警備員を動員。出費は1試合で500万~700万円に上る。入場料を徴収せざるを得ないのだ。

 「(観客は)W杯のイメージがあって来てくれているだろうし、W杯のように迫力あるプレーをしないと。できることをしっかりやりたい」。沢はふがいない内容に反省しきりだった。女子サッカーのため、勝利も内容も求めていく。

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