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メッシ8強アシスト!!開催国敗退危機救った

[ 2011年7月13日 06:00 ]

試合終了後、サポーターの声援に応えるメッシ(右)とガゴ

南米選手権1次リーグA組 アルゼンチン3―0コスタリカ

(7月11日)
 南米選手権1次リーグA組の残り1試合が11日に行われ、地元のアルゼンチンがコスタリカに3―0で快勝し、同組2位で準々決勝進出を決めた。批判にさらされていたFWリオネル・メッシ(24=バルセロナ)が2アシストを記録するなど攻撃陣を引っ張り、今大会初勝利に貢献。敗退の可能性もあった開催国を救った。

 2得点を挙げたのはアグエロだったが、マン・オブ・ザ・マッチは2アシストのメッシだった。無得点でもインパクトは出場26選手の中で最大。アルゼンチンの悩めるエースが3戦目で目覚めた。

 「ここからが選手権の新たな開幕。われわれは誰よりも最高のアルゼンチンを必要としていた」とメッシ。最高の結果は布陣変更から生まれた。イグアイン、アグエロ、ディマリア、ガゴの4人が今大会初めて先発で起用され、3トップの中央で厳しいマークに苦しんでいたメッシは2列目の右サイドに配された。

 背番号10は相手を引きつけて中央にスペースが生まれるとパスで周囲を動かし、マークが甘くなると自ら中央に切れ込んでゲームメーク。流れを呼んだ。前半ロスタイムにはゴール前に詰めたアグエロが先制点を挙げ、後半8分と19分はメッシ自らゴールを演出した。いずれもペナルティーエリアの外でボールを受けて相手を引きつけ、ゴール左前に走り込んだアグエロとディマリアにラストパス。試合を決めた。

 バティスタ監督が「北京のチームに似ている」と認めた新布陣。08年北京五輪で自ら率いてメッシ、アグエロらを擁して金メダルを獲得した。今大会開幕時はメッシをバルセロナと同じ位置に据えるなど世界最強クラブを意識した4―3―3で臨んだが、精彩を欠く内容に方針を変えた。北京五輪の登録選手11人が入った今大会の顔ぶれに北京仕様の4―2―3―1を採用し、メッシを当時と同じ右サイドで起用。指揮官は「メッシは素晴らしかった。ポジションが変わってスペースが生まれ、いい形でボールを受けられた」と笑った。

 A組2位突破で16日の準々決勝はチリ、ペルー、ウルグアイが可能性を残すC組2位との対決。復調した開催国にとっては、ここからが本番だ。

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