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ケレタロの奇跡起こらず…U―17日本 ブラジルに1点差惜敗

[ 2011年7月4日 09:55 ]

<日本・ブラジル>ブラジルのMFミザエルと競り合うDF室屋

 U―17W杯メキシコ大会は3日(日本時間4日)、ケレタロで準々決勝が行われ、U―17日本代表はブラジルに2―3で敗れ、初のベスト4進出を逃した。3点をリードされた後半30分過ぎから2点を奪う猛攻を見せたが、あと一歩及ばず。吉武監督は「90分間の中でも成長してくれた。もう1試合でも2試合でも多く試合をさせてあげたかった。五輪やW杯でもう一度対戦し、もっといい試合をしてくれると信じている」と選手の健闘を称えた。

 「個人の力が本当に強かった」(吉武監督)という王国ブラジルを相手に、序盤から攻め込まれた日本。前半16分にはFWアドリアンの左CKをニアサイドでFWレオが頭で合わせて、ブラジルが先制した。日本は30分過ぎからリズムをつかみ、持ち前のパスワークを取り戻したが相手の厳しいチェックの前にシュートまで持ち込めず、0―1で前半を終えた。

 反撃を狙う日本だったが、後半立ち上がりの3分、MFギレルメの左クロスをFWアデミウソンに左足で決められて失点。同15分にはアドリアンの個人技から追加点を許し、3点のビハインドを負った。

 4強進出は絶望的と思われたが、若きサムライブルーはここから反撃。後半32分、途中出場のDF高木大輔(東京Vユース)が右サイド深い位置から、中央へグラウンダーのクロス。DF早川史哉(新潟ユース)がスルーし、走り込んだFW中島翔哉(東京Vユース)が右足ダイレクトで決めて1点を返した。同43分にはMF石毛秀樹(清水ユース)の右CKを、ファーサイドのDF岩波拓也(神戸ユース)がヘディングシュート。これはクロスバーを直撃したが、こぼれ球を早川が頭で叩き込んで1点差に迫った。日本はその後も石毛のクロスでチャンスをつくったが、走り込んだ高木がわずかに届かず。試合終了のホイッスルが吹かれ、96年アトランタ五輪の「マイアミの奇跡」以来のブラジル撃破はならなかった。

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2011年7月4日のニュース