意外？７戦ノーゴール…前田　“仙台の壁”越える！

　Ｊ１磐田は１４日、アウェーで仙台と対戦。日本代表ＦＷ前田遼一（２９）が、２戦連発を狙う。

　１３日の全体練習後、いつも通り前田は若手らに交じり、居残りでシュート練習を行った。ボールを受ける。足に吸い付くようなコントロール、ターン。シュート。一連のスムーズな動き。体のキレはいい状態をキープしている。

　前節・山形戦では前半２分にドリブル突破から今季初ゴールとなる先制弾を決めた。柳下監督に「１点目が試合を決めた。チームにとって、いいゴールだった」と言わしめた。チームの命運を握るのは、この男のゴールにほかならない。

　前田自身も５試合目での初ゴールに「肩の荷が下りた？そうですね」とノーゴールのプレッシャーから解き放たれた。精神的にも充実した状態で迎える仙台戦。エースから目が離せない。

　決めなければならない。過去、仙台戦はＪ１・Ｊ２入れ替え戦を含め公式戦７試合に出場し、いまだ無得点。史上初の３年連続得点王を目指すには、早々に乗り越えるべき壁だ。

　東日本大震災で被災した仙台での試合。前田は「頑張ります」と、短い言葉に力を込めた。自ら掲げるノルマは「１試合１得点」。ネットを揺すった日本代表ＦＷの歓喜の雄叫びは、いかに敵チームといえども、被災地のサッカーファンの心を打つはずだ。