Ｕ―２２代表小野ゴール宣言！横浜５年１カ月ぶり首位狙う

ドリブルで中村（左）をかわして攻め上がる小野

　１８歳エースが“内弁慶”返上で首位の座を引き寄せる。２位の横浜は１４日にアウェーで広島と対戦する。先発出場が確実なＵ―２２日本代表ＦＷ小野裕二（１８）は、勝てば５年１カ月ぶりに首位に浮上する可能性がある無敗対決で２戦連続ゴールを狙う。決めればプロ初のアウェーゴールとなるだけに、自らの殻を打ち破る意味でも重要な一戦となる。

【日程と結果 順位表】

　もはや迷いはない。７日の福岡戦で今季初得点を含む２得点でチームを逆転勝利へ導いた小野は、この日もリラックスした表情で最終調整。無敗対決となる広島戦に向け「勝ちにいきますよ」と自信に満ちた表情で勝利を誓った。

　ユース所属だった昨季７月にトップ登録され、ここまで公式戦で７得点。その全てはホームゲームで決めたものだ。それでも、プラス思考の１８歳は「そうなんですか？初めて知りました」と受け流し「じゃあ、あしたは初のアウェーゴールを決めて勝ちます」と“内弁慶”返上も宣言した。

　広島は昨季の７月１８日に、プロデビューを飾った思い出の地。チームは０―３で完敗したが、後半１７分から途中出場した小野にとっては「個人としてはできなかったわけじゃない」と自信を深めた試合でもあった。だからこそ、広島の３バックについて「前半は下がってくるけど、後半は徐々にスペースが空いてくる」と分析した上で「うまくそこをついていければ」と言い切った。

　毎年、花粉症に悩まされ、４月までは調子が上がらない。「今年は特につらかったですね」。だが、５月に入ってその悩みも解消。鼻の通りが良くなったおかげで動きに切れが戻り、７日の福岡戦での２発につなげた。

　１６日からはＵ―２２日本代表の合宿も控える。「勝って良い流れで行きたいですね」と小野。若き横浜の１０番が、２戦連発となる自身初のアウェーゴールで一気に全開モードへと突入する。