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福島の少女は涙を流した…長友 電話越しの“間接握手”

[ 2011年3月25日 13:06 ]

 東日本大震災復興支援チャリティーマッチ(29日、長居)に出場する日本代表DF長友佑都選手(24=インテル・ミラノ)が、なんとも粋な支援活動を実施した。イタリアから帰国した長友は、東北在住の知人を通じて栃木県鹿沼市内の鹿沼総合体育館に集団避難している福島県の小、中、高校生ら約20人を生電話で激励。長友自身が発案したサプライズ企画だという。

 「一人一人と話をしました。被災者の中には福島原発事故の被害を受けた人や津波で家が流された人もいる。傷は癒えないかもしれないけど、少しでもケアができればうれしいです」

 長友が「一番うれしかった」と振り返るのが、ある女の子との“間接握手”だ。電話に出た女の子が、その知人に「長友選手と握手したことある?」と聞く。知人が「あるよ」と答えると、その知人の手を一生懸命に握りながら、涙を流して喜んだという。

 受話器をリレーしながら約20人に優しく声をかけ続けた長友。「相談にも乗るし、何でもやる。そのために日本に帰って来た。イタリアに戻っても続けますよ」。それが今、自分にできること――の答えだった。

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2011年3月25日のニュース