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人望の厚い細貝 鬼の形相もピッチ外では温厚

[ 2011年3月10日 10:00 ]

 浦和時代の細貝は人望の厚い選手だった。フィンケ政権下の09~10年の2シーズンにわたり「若手のリーダー」という役職を与えられ、ベテランと若手のパイプ役を務めた。MF山田暢、DF坪井、GK山岸らベテランから一目置かれ、山田直、原口ら10代選手からは兄貴分的な存在として慕われていた。

 相手に激しいチャージを浴びせ、主審に鬼の形相で抗議するなど熱いハートを前面に押し出すプレーが持ち味だが、ピッチ外では温厚で優しい性格。浦和からドイツへの移籍が決定した時の会見では感極まって号泣したほどだ。

 過去に浦和からはMF小野、阿部らが欧州移籍を実現させており、細貝は「浦和から欧州に行った選手の中で誰よりも浦和で結果が残せなかった」と悔やんでいた。欧州で結果を出すことが、6年間在籍した古巣への恩返しとなるだけに、生涯の伴侶とともにさらなる活躍が期待される。

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2011年3月10日のニュース