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流経大柏2度追いつくも…あと一歩で力尽く

[ 2011年1月9日 06:00 ]

<久御山・流経大柏>久御山にPK戦で敗れがっくりと肩を落とす流経大柏イレブン 

全国高校サッカー選手権準決勝

(1月8日 東京・国立競技場)
 【流経大柏2―2(PK2―3)久御山】PK戦、5人目のFW田宮のシュートが左ポストに当たった瞬間、流通経大柏の3年ぶりの全国制覇の夢は砕け散った。本田監督は「惜しい試合を落とした」とあと一歩の敗戦を悔やんだ。

 ベストの布陣で臨めなかった。DF増田が7日に右足首捻挫。ベンチ入りしたものの出番はなかった。攻撃陣もエースのMF吉田が左足小指骨折を抱えて、この試合もベンチスタートだった。

 それでも2度のビハインドをはねのけた。0―1の後半17分、吉田のパスからMF杉山が同点弾。再び1点を追った同43分にはMF進藤がドリブルからシュートを決めて土壇場で追いついたが、PK戦で散った。1人目で登場しPKを失敗した吉田は「チームに申し訳ない。自分で点を取れなかった。骨折は言い訳にはならない。最後に自分の甘さが出てしまった」と肩を落とした。負傷者続出の現状を本田監督は「無事これ名馬の言葉がある。コンディションというものを考えなければいけない」と反省した。

 名古屋入りする吉田は「失敗から学ぶことは多い。プロで生かしたい」と涙を必死にこらえた。新潟入りする増田は「プロに行って、国立でプレーできるように頑張りたい」と前を向いた。

 ≪中西、車椅子で声援≫2回戦明徳義塾戦で左大腿骨を骨折した流通経大柏のDF中西が負傷後初めてスタンドを訪れた。前日7日に約6時間の手術を受けて車椅子で観戦。PK戦まで必死に声援を送ったが、あと一歩及ばず「最後に追いついたのは良かった。お疲れさまと言いたい」とチームメートをねぎらった。進学する東農大でもサッカーを続ける予定で「リハビリを頑張りたい」と復活を誓った。

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2011年1月9日のニュース