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退団決意のルーニー ファーガソン監督と決裂

[ 2010年10月20日 18:11 ]

 サッカーのイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドのFWルーニーがついに退団の決意を固めたもようだ。ファーガソン監督は19日、ルーニーが来季いっぱいで切れる契約を更新しない意向を伝えてきたこと認め「以前は残留したいと言っていた。びっくりした」と不信感をあらわにした。

 24日で25歳となるルーニーが退団の意向を示したのは、8月14日の今季初戦前だった。その後、直接話し合いを持ったが、監督は「退団の意思は固い」と、慰留を断念した。
 今季、ルーニーは足首の故障で出場機会が減っていたが、12日の欧州選手権予選ではイングランド代表としてフル出場。本人は「足首はまったく問題ない」と主張し、監督との溝が表面化していた。ファーガソン監督はルーニーの発言を「ミステリー」と表現し「理解できない」と話す。同時に「ドアはまだ開かれている」と、エースの翻意に期待も示した。
 2003年には、敗戦に腹を立てた同監督がけり上げたスパイクがイングランド代表元主将のMFベッカムの顔に当たる“事件”があり、ベッカムはその後にレアル・マドリード(スペイン)へ去った。激情家で知られる老将と、富も名声も手にしたスーパースターとの相性は必ずしもよくない。ベッカムと同じ道をたどれば、移籍が可能になる来年1月にも赤いユニホームを脱ぐことになる。(共同)

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2010年10月20日のニュース