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岡崎3戦連発!清水6発大勝で鹿島戦へ弾み

[ 2010年8月2日 06:00 ]

<湘南・清水>前半12分、ゴールをきめ喜ぶ清水・岡崎

 J1第16節最終日は1日に各地で行われ、2位の清水が、日本代表FW岡崎慎司(24)の3戦連発弾とFWヨンセン(36)の来日2度目となるハットトリックなどで湘南に6―3と大勝した。今季通算8得点目を奪った岡崎は、得点ランキングで3位タイに浮上。次節7日に行われる勝ち点1差の首位・鹿島との首位攻防直接対決(アウスタ)を前に、エースがチームに弾みをつけた。

【試合結果


 強行出場したエース岡崎が、あっさり3試合連続のゴールを決めた。2―0で迎えた前半12分、13試合ぶり先発となったDF市川のクロスをFWヨンセンが頭で落とし、こぼれ球を岡崎が右足で押し込んだ。26分にもヨンセンのゴールをアシストした日本代表FWは、体の切れを取り戻し、得意の夏場でゴール量産態勢に入った。
 コンディションは最悪だった。7月30日の紅白戦で右足首を捻挫。さらにこの日は持病のぜん息の影響で、前半20分すぎから意識がもうろうとしていた。ハーフタイムで一度は回復し、後半もピッチに立ったが、34分にふらふらになりながら交代した。
 「僕はぜん息を持っているので、W杯のときの高地トレーニングでなかなか体が慣れなかった」と岡崎。その影響から調子が上がらず、戦術的な理由もあって日本代表は本田の1トップを導入。「せっかく高地に慣れたところでW杯は終わった」。その悔しさを晴らすため、W杯後は急ピッチでコンディションを上げようと炎天下、居残り練習を繰り返した。試合中は「連続で動けなかった。いつもなら2つ追えるところを追えなかった」とオーバーワークによる息切れもあったが、それでも3戦連発を決めた。
 08年は8~9月、09年は7月に、いずれも4試合連続で得点するなど、夏場はめっぽう強い。今年も7月から4戦3発で得点ランクトップのケネディ(名古屋)の10点に2点差と迫った。エースの活躍とともに、清水もクラブ史上最多タイの6得点。長谷川監督は「うちはうまい試合運びはできない。それが鹿島と違うところ。でもここまできたら良さを出していくしかない」と攻撃重視のサッカーで首位・鹿島との直接対決に挑む。

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2010年8月2日のニュース