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川島堂々の1失点デビュー!指揮官も高評価

[ 2010年8月2日 06:00 ]

シントトロイデン戦で、FKに反応するリールスの川島

 ベルギー1部リールセの日本代表GK川島永嗣(27)が31日、シントトロイデンとのリーグ開幕戦で先発デビューした。前半26分に右CKから決勝点を許して0―1で敗れたが、何度も好セーブも見せるなど堂々のプレーでスタンドを沸かせた。チームに合流してから約2週間でのデビューとなったが、アントネス監督(67)からはあらためて高い評価を得た。

 背番号1をつけた川島が、新天地で堂々のデビュー戦を飾った。相手の猛攻を1失点に抑え「ピンチもあったけど、その中で1点。ああいう形で取られた後も慌てないで耐えることができたかなと思う」と納得の表情。W杯南アフリカ大会で日本の16強進出に大きく貢献した川島が、ベルギーでもその実力を十分に発揮した。
 圧倒的に押し込まれたチームの中で、川島が一人気を吐いた。前半25分に相手の右サイドからのミドルシュートを右手一本で防ぐと、26分には相手の叩きつけたヘディングシュートを再び右手でゴールの外へはじき出した。直後に右CKからのこぼれ球を決められて失点したが、後半9分には相手選手と交錯しながらもゴールを死守。味方の援護なくチームは敗れたが「スキがあればシュートを打ってくるし、仕掛けてくる。その辺が日本と違うところ。難しいゲームの中で常にそういうパフォーマンスを出せるようにやっていきたい」と話した。
 プロ入り直後から海外移籍を見据えて英語やポルトガル語などを習得。語学力を生かしてチームメートとも練習後などに積極的にコミュニケーションを取ってきた。チーム合流から約2週間と連係面では今後に課題を残すが、アントネス監督も「コミュニケーションは問題ない。川島には自信を与えるためにプレーさせる」と今後も主力として起用していくことを明言した。
 次戦は6日のホーム開幕戦でSリエージュと対戦する。「今、自分が立っているピッチが、結果を出さなきゃいけない場所。今までとは違う環境で結果を出すために全力でやっていきたい」。守護神として、次こそは完封でチームの勝利を後押しする。

 ≪川島のデビュー戦≫JリーグはJ2大宮時代の02年4月6日の大分戦。前半に2失点したが3―2で逆転勝ち。日本代表は08年2月17日の北朝鮮戦。前半6分にゴールを許したが1―1のドロー。

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2010年8月2日のニュース