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リバプール、フルハム 長距離陸路移動“泣き笑い”

[ 2010年4月24日 06:00 ]

 欧州リーグ準決勝第1戦の2試合が22日に行われ、火山噴火の影響で長距離移動を強いられたイングランド勢が明暗を分けた。リバプールは0―1でアトレチコ・マドリードに敗れ、フルハムは名門ハンブルガーSVと0―0で引き分けた。第2戦は29日に行われる。

 【Aマドリード1-0リバプール】リバプールは開始9分で先制を許し、痛い星を落とした。ベニテス監督は「移動の疲れは問題なかったと思う」と話したが、2日がかりで列車と飛行機を乗り継いだ移動距離は2105キロ。選手は精彩を欠いた。前半18分にはMFベナユンがネットを揺らしながらオフサイドと判定され、指揮官は「オンサイドだった」と不満げ。FWフェルナンド・トーレス離脱で決定力を欠く中「アンフィールドは切り札」と熱狂的ファンが待つホームの第2戦に期待した。

 【ハンブルガーSV0-0フルハム】フルハムはGKシュワルツァーを軸に守り抜き、アウェー戦を引き分けに持ち込んだ。移動距離958キロはリバプールの半分以下だったが「こちらはすべてバス移動。列車を使えたリバプールは幸運」とホジソン監督。17時間に及んだ移動には車中泊に加えてドイツ高速道路での足止め3時間も含まれ、選手は路肩でストレッチ。シュワルツァーは「理想的な調整ではなかったけど最善を尽くした」と笑った。

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2010年4月24日のニュース