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本田に刺激?ロシア強豪 本気で内田獲り

[ 2010年1月24日 06:00 ]

ミニゲームで勝利し、飛び上がって喜ぶ鹿島・内田篤人(右)

 ロシアの強豪ロコモティフ・モスクワが、鹿島の日本代表DF内田篤人(21)の獲得に乗り出したことが23日、分かった。関係者によると、クラブ幹部が内田の能力を高く評価。W杯南アフリカ大会後の獲得を目指し調査を開始したという。ロコモティフ・モスクワ以外にも、欧州の複数クラブが内田の獲得に興味を示しており、今後の動向に注目が集まる。

 ロシアの強豪が、満を持して日本を代表する右サイドバック獲得へ動き出した。ロコモティフ・モスクワ関係者によると、クラブ幹部が映像などで内田のプレーを何度もチェック。6~7月のW杯南アフリカ大会後の獲得に向けてGOサインを出したという。同関係者は「ロコモティフ・モスクワは本気でウチダの獲得を狙っている」と証言した。

 ロコモティフ・モスクワは、この1月に日本代表MF本田が加入したCSAKモスクワ、スパルタク・モスクワに並ぶロシア国内3強。過去2回のリーグ優勝を誇り、現在も各国の代表クラスをそろえている。ただ、ここ5シーズンは優勝に見放されており、クラブ幹部は巻き返しにさらなる補強を画策している。そこで白羽の矢を立てたのが、すでに欧州市場でも高い評価を受けている内田だったという。ロシア・リーグは春開幕のため、W杯後の移籍だとシーズン途中の加入になるが、それでも内田への期待は大きい。関係者によれば、本田のCSKAモスクワ移籍により、ロシア国内での日本人選手への注目も高まっているという。

 ロコモティフ・モスクワのほかにも、内田にはドイツをはじめとする欧州の複数のクラブが興味を示している。今オフには、獲得を目指しているシャルケの招待を受けて渡独。施設を見学し、スタジアムで試合を観戦した。出場が確実視されるW杯南アフリカ大会で活躍すれば、強豪クラブが獲得に名乗りを上げる可能性も十分にある。

 この日、鹿島でトレーニングを行った内田は「興味を示してくれることはうれしい」と慎重に話した。W杯イヤーに突入し、内田の周囲がにわかに騒がしくなってきた。

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2010年1月24日のニュース