突破持ち越し　長谷部「残念としか…」決勝Ｔ懸けマンＵ戦

　引き分けでも１次リーグ突破が決まるウォルフスブルクは、敵地でＣＳＫＡモスクワに逆転負け。欧州ＣＬで初のフル出場を果たした長谷部だったが、「チャンスだったので残念としか言いようがない」。先制点に絡みながらも、試合をひっくり返され、言葉に悔しさがにじんだ。

　アーセナルの稲本（現レンヌ）、セルティックの中村（現エスパニョール）に続く、日本選手３人目の欧州ＣＬ１６強入りが懸かる一戦。雨の中の慣れない人工芝のピッチだったが、長谷部は「スペースが前にあったのでボールを運ぼうと思った」と積極的に攻めた。
　前半１９分、右サイドを駆け上がり、中央にパス。マーティンズがすかさず縦に入れ、ゴール前に抜け出したジェコが右足でゴール左隅を射抜いた。ジェコに飛び付き、喜びを爆発させた日本代表ＭＦだったが、後半にチームは暗転。立て続けにゴールを奪われた。
　１次リーグ突破はホームでの最終戦、強豪マンチェスター・ユナイテッド戦に懸かる。「勝たないといけない」と長谷部。強い決意で昨季の準優勝チームに立ち向かう。（共同）