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欧州で相次ぐ大物の移籍…でも、UEFA会長は不快感

[ 2009年7月28日 17:00 ]

 サッカーの欧州各リーグ開幕を前に、異例の大型トレードが名門クラブ間で成立するなど、移籍市場が活況を呈している。バルセロナ(スペイン)はスウェーデン代表FWイブラヒモビッチを、インテル・ミラノ(イタリア)はカメルーン代表FWエトーを交換で獲得し、ともに5年の長期契約を結んだ。

 エトーは27日に「新しい物語が始まる。ゼロからのスタート」と意欲的なコメントを出したが、現段階の評価はイブラヒモビッチの方が高い。昨季のリーグ得点王を手放したインテルのモウリーニョ監督は「わたしはハリー・ポッターではない。奇跡は起こせない」と戦力低下を嘆き、リーグ5連覇に向けて新たなFW獲得を画策する。
 欧州王者のバルセロナはイブラヒモビッチ獲得で推定4600万ユーロ(約62億円)を支払ったが、ライバルのレアル・マドリードは総額260億円以上を投じてロナルドやカカら一流スター選手を獲得した。さらにバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)のフランス代表MFリベリにも触手を伸ばしている。
 イングランドでは豊富な資金力でFWアデバヨルやテベスを獲得したマンチェスター・シティーの動きが目立つ。ただ、欧州連盟(UEFA)のプラティニ会長は「健全な精神と財務に反する」と、世界的不況下でも法外な巨費が動く市場へ不快感を示した。(共同)

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2009年7月28日のニュース