ゴールラッシュ…バルサ、まず“１冠”

　【バルセロナ４―１ビルバオ】３冠を狙うバルセロナが、一つ目の栄誉を手にした。スター軍団のバルサが、後半にゴールラッシュして貫禄を見せつけた。

　勝てばリーグ優勝が決まった１０日のビリャレアル戦で、気の緩みから土壇場に追い付かれた。その流れを引きずってか、２５年ぶりの優勝を目指す相手の勢いに押され気味となり、前半早々に先制を許した。
　しかし３１分、思わぬ伏兵が救った。トゥーレが中央突破、相手を巧みなドリブルでかわして強烈なシュートを入れた。これでチームは持ち味のボール支配を取り戻し、後半に一気に突き放した。
　このところ元気がなかったメッシがエトーのシュートのはね返りを逃さず勝ち越しゴール。ボジャンが続くと、最後はシャビが鮮やかにＦＫをたたき込み、終わってみれば圧勝だった。
　選手から胴上げされたグアルディオラ監督は「みなの努力が報われた」と満足げだったが、指揮官として初のタイトルを祝う暇はないようで「次は早くリーグ優勝を決めてチャンピオンズリーグ決勝に備えたい」と、気持ちを切り替えた。（共同）