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守備崩壊3失点、攻めてはOGだけ…

[ 2008年8月21日 06:00 ]

<日本・ウルグアイ>激しく競り合う田中達。攻撃では孤立し、ゴールを決めることはできなかった

 【日本1―3ウルグアイ】屈辱を味わった。9月からスタートするW杯最終予選に向けた最後の強化試合。南米の強豪に完膚なきまでに叩きのめされた。犬飼会長の指示で、就任後初めてスーツ姿で指揮を執った岡田監督は、試合後のロッカーで「完敗だ」と全選手に“現実”を突きつけた。

 仮想バーレーン戦と位置づけたウルグアイ戦。日本の持ち味は全く発揮できなかった。玉田の1トップでトップ下には田中達。スピードのある選手を前線に据え、動き回って高さのある相手を崩そうとしたが、速いプレッシャーを受けるとペナルティーエリアまでつなげない。動き回った田中達が孤立する場面が目立った。後半33分に大黒、31分に佐藤寿を投入して3トップぎみにしたが、自分たちの力ではゴールを割れなかった。得点は後半3分のオウンゴールだけ。岡田監督は「ゴールに向かう姿勢がないと。受けになったらやられてしまうということを、選手は肌で感じたと思う」と語った。

 バーレーンはボールを奪ってからの速攻を得意とするが、同様の攻めを繰り返したウルグアイを止められなかった。センターバックは負傷の闘莉王に代わって高木が出場。中沢が再三のピンチを食い止めたが、1人の奮闘では限界があった。まさかのワースト3失点。「前がかりになったときのバランスを考えないと。失点したとしても追加点を与えちゃいけない」。中沢は課題を口にし、高木に対しては「これが世界のレベル」と厳しい言葉を投げかけた。

 闘莉王に加え、セルティックのMF中村、G大阪のMF遠藤が不在だったとはいえ、バーレーン戦に向けては攻守ともに課題を残した。岡田監督は「これ以上のアジアのチームはない。ただ、どちらにしても(最終予選は)厳しい戦いになる」と神妙な表情。同じ過ちを繰り返さないためには修正が必要だが、岡田ジャパンに残された時間はあまりにも少ない。

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2008年8月21日のニュース