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大黒招集へ!国内復帰で岡ちゃん熱視線

[ 2008年7月12日 06:00 ]

ドラム缶の氷風呂に入る東京V・大黒

 日本サッカー協会は11日、東京・本郷のJFAハウスで「キリンチャレンジカップ2008~ALL FOR 2010!~」の会見を開き、日本代表は8月20日に札幌ドームでウルグアイ代表と対戦することが正式に発表された。岡田武史監督(51)は12日にも国内復帰を果たす東京VのFW大黒将志(28)の招集を視野に入れており、ウルグアイ戦は9月6日のW杯アジア最終予選・バーレーン戦へのテストの場となる。

 神戸のFW大久保を出場停止で欠くアジア最終予選の初戦、バーレーン戦。岡田監督は決定力不足が深刻なFWのテコ入れ策として、大黒招集の検討に入った。セリエAのトリノ在籍中は、岡田監督もセルティックのMF中村らとともに大黒のプレーをビデオで欠かさずチェックしていたが、国内復帰が決まると早速、5日の東京V―千葉戦(味スタ)に岡田監督の“懐刀”である小山チームコーディネーターと和田テクニカルスタッフを派遣。選手登録が済んでいないため接触はなかったが、東京V関係者は「小山さんは興味を持っているみたいですね」と指揮官の意向が反映されていることを明かした。
 日本代表は8月28日からアジア最終予選に向けた合宿を予定しており、岡田監督もすでに新戦力を招集したい考えを示している。大黒のJ復帰戦となる12日の京都戦(味スタ)にも小倉コーチを派遣して状態をチェックする意向で、大黒が京都戦からのJリーグ3試合で結果を出せば、06年W杯ドイツ大会以来2年1カ月ぶりに日本代表に招集されるのは確実。大黒にとっては、ウルグアイ戦はアジア最終予選の初戦、バーレーン戦に向けたテストの場となる。
 ウルグアイ戦は「守備がしっかりしていて、個人技があって、カウンターがうまい南米のチームとやっておきたかった」という岡田監督のリクエストを受けて実現した。最終予選の組み合わせが決まる前に対戦が内定していたが、堅守からカウンターを狙ってくるバーレーンをイメージして戦えることになったのは好都合。「最初で最後のテストだから、非常に重要」と位置づけた。
 岡田監督は札幌で指揮を執っていた01年に大黒を指導。大黒は札幌で活躍はできなかったが、2年後の03年に移籍したG大阪でブレークした。2人にとっての思い出の地での一戦は、日本代表の今後を占う一戦にもなる。

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2008年7月12日のニュース