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1点が遠い浦和…監督解任の効果なく

[ 2008年3月20日 20:25 ]

 【浦和0-1神戸】冷たい雨の中、後半反撃に転じたが、最後まで1点が遠かった。オジェック監督の解任後、初戦となった神戸戦でもどかしい場面が続き0―1の敗戦。リーグ戦、ナビスコ杯を通じ昨年から6試合連続の無得点と得点力不足は深刻だ。

 開幕2試合での監督交代という「劇薬」も結果にはつながらなかった。前半2分、神戸の右からのクロスで堀之内が競り負け、こぼれ球をレアンドロにけり込まれた。まさかの展開に、スタジアムが静まり返った。コーチから昇格し、わずか4日のエンゲルス新監督は「いい部分はあったが、それは言いたくない。われわれは浦和レッズだから」と厳しく評価。どん底でもアジア王者のプライドをにじませた。

 日本代表組や負傷の主力がチームを離れる中、U―23(23歳以下)日本代表の細貝や梅崎、堤の若い世代が奮闘。ここ2試合にはない、チーム全体で前に出る意識はうかがえた。明るい兆候はあった。平川は「1点入れば流れも変わる」と前向きに話した。

 海外移籍やけがで司令塔役を欠くチーム編成が、浦和の弱みになっているのは明らか。観客席にはフロントの責任を厳しく問う横断幕が掲げられ、試合後も数千人のサポーターが居残って抗議の声を上げた。浦和が厳しい局面に立たされている。

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2008年3月20日のニュース