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播戸2発!G大阪やっと今季初勝利

[ 2008年3月20日 06:00 ]

<全南・G大阪>後半31分、決勝点を決め、喜ぶG大阪・播戸

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ第2戦が19日に行われ、G組のG大阪は、アウェーで全南(韓国)に4―3で逆転勝ちし、1勝1分けで勝ち点を4に伸ばした。バーレーン戦の日本代表メンバーから外れたFW播戸竜二(28)が決勝点を含む2得点の活躍。今季4戦目での初勝利をもたらした。F組の鹿島は、ホームでナムディン(ベトナム)に6―0で圧勝し、2連勝とした。第3戦は4月9日に行われる。

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 たまっていたマグマを吐き出すような播戸の2発が、今季初勝利をたぐり寄せた。3―3で迎えた後半31分、MF安田理の左クロスをゴール前にスライディングしながら右足で蹴り込んだ。「チームも僕個人もゴールが足りなかったので、大事なところで2ゴールを奪えて良かった」。8日のリーグ開幕戦から、たった1得点で2分け1敗。点の取り合いの末に手にしたACL初勝利と今季初の勝ち点3は、大きな価値があった。

 寒くても気合の半袖でピッチに立つ“半袖王子”は、期するものがあった。日本代表として臨んだ2月の東アジア選手権(中国)からチームに戻るとFWで4番手扱いだった。開幕3試合はベンチスタート。さらに、バーレーン戦の日本代表メンバーからも漏れた。だが、ホームでのACL初戦チョンブリ(タイ)戦を引き分けたことで、逆に出番が来た。アウェーでの守備的な戦いも視野に入れていた西野監督はプランを変更し、播戸を先発起用。「今までと違うリズムをつくり出してくれた」と評価した。

 前半は主将のDF山口のミスなどでいきなり2失点したが「絶対にひっくり返せると思っていた」と播戸。1―2の後半9分に遠藤のCKを明神がつないで右足で同点弾。後半31分の決勝点につなげた。「自分のやるべきことは練習からやっていた。あとはチャンスをもらえれば」。泥くさい2発でチームを救った。

 06年に出場したACLは、初戦のアウェー全北現代(韓国)戦での敗戦が響いて1次リーグ敗退。今年はアウェーで攻撃力がよみがえった。播戸のゴールとともに、ようやくG大阪の今シーズンが“開幕”した。

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2008年3月20日のニュース