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ボスニア戦 ハンドに食われる?

[ 2008年1月29日 06:00 ]

内田(左)の横で指示を出す岡田監督

 新生岡田ジャパンに逆風が吹いた。30日にボスニア・ヘルツェゴビナ戦を行うが、28日時点で前売り入場券の販売枚数は、わずか1万4950枚。入場者が実数計算となった94年以降に国立競技場で開催された日本代表戦の史上最低入場者数2万7342人(97年6月22日、マカオ戦)を下回ることが濃厚となった。国立代々木競技場でハンドボールの北京五輪アジア予選が行われることもあり、閑古鳥が鳴く中での試合を余儀なくされそうだ。

 岡田監督の集客力は、想像以上に低かった。新生岡田ジャパンの2戦目となるボスニア・ヘルツェゴビナ戦の前売り券の販売枚数は28日時点で、わずか1万4950枚。日本協会関係者は「2万5000人ぐらいになると思う」と展望を語っており、97年6月22日のマカオ戦で記録した国立競技場開催の日本代表戦最低入場者数2万7342人を下回ることは濃厚だ

 真冬の平日開催であることを差し引いても、あまりに寂しい現実。初陣となった26日のチリ戦も入場者数は3万7261人で、ジーコ元監督時代のホーム平均入場者数約4万8000人、オシム前監督時代の約4万4000人を大きく下回った。チリ戦のテレビ視聴率も平均で15・6%(ビデオリサーチ調べ)にとどまり、初陣としてはトルシエ元監督(18・5%)、ジーコ元監督(26・7%)、オシム前監督(17・3%)に及ばなかった。

 国立競技場から程近い国立代々木競技場でハンドボールの北京五輪アジア予選が開催されることも、集客低下に拍車をかけた。岡田監督は27日にハンドボールの男女日本代表合宿を訪問して激励したばかりだが「同じ時間の試合なの?(人気を)食われるね。頑張ってくださいと言ったけど、人のことは言ってられない」と厳しい表情。日本協会の提案でブルーのバンダナなどの応援グッズ提供が決まったことも、自らの首を絞める結果となってしまった。

 ボスニア・ヘルツェゴビナ戦は急性脳梗塞(こうそく)で倒れ、リハビリ中のオシム前監督が観戦する予定。02年W杯日韓大会で日本を指揮したトルシエ元監督も会場に訪れる可能性が高い。歴代の代表監督が見守る重要な一戦で、スタンドに閑古鳥が鳴くのは何とも皮肉。人気回復、集客力アップには、内容と結果が伴った見応えある試合を続けていくしかない。

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2008年1月29日のニュース