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【小椋久美子の目】タカマツ、緻密で攻撃的な世界最高のダブルスに

[ 2016年8月19日 09:08 ]

金メダルを手に笑顔の高橋&松友ペア

リオデジャネイロ五輪女子バドミントン・ダブルス 高橋&松友組が金メダル

(8月18日 リオ中央体育館)
 金メダルおめでとう。高橋と松友の精神力の勝利でした。第1ゲームは身長のあるデンマークペアの速い返球に苦しみました。第2ゲームでは松友がタイミングよく前に出て決めることでリズムが戻りましたが、第3ゲームでは相手のネット際のプレーがさえて追い詰められました。相手ペースでしたが、最後は怖がらずによく攻めきりました。

 私は現役最後の08年全日本選手権の準決勝で2人と対戦しました。高校生がベスト4入りするだけで凄いこと。2人とも動けて、ストロークもよく、堂々としたプレーぶりが印象に残っています。

 ただ、当時はシングルス選手同士のダブルスでした。シングルスの能力だけでは勝てない。2人のコンビで崩して決めなければいけない。この10年、後衛の高橋が広くカバーして相手を揺さぶり、前衛の松友が鋭い読みで決めるパターンを磨いてきました。後方から上げてばかりいた昔の日本のダブルスとは違い、緻密で攻撃的な世界最高のダブルスになったと思います。(08年北京五輪女子ダブルス代表)

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