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タカマツ執念の大逆転V!高橋「夢の時間だった」松友「長かった」

[ 2016年8月19日 02:53 ]

金メダルを手に笑顔の高橋&松友ペア

リオデジャネイロ五輪・バドミントン女子ダブルス決勝

(8月18日 リオ中央体育館)
 優勝が決まった瞬間、高橋はコート倒れ込み、松友はしゃがみ込んだ。まさに死闘を制しての逆転勝利だった。

 第1ゲームは接戦となったが、相手レシーブを崩せず、長身からの強打を打ち込まれて奪われた。第2ゲームは、弱気になった相手ペアのスキを突いて攻め込み、相手のミスも誘って奪い返した。勝負の第3ゲーム。タカマツはデンマークペアに16―19とリードされながら最後は5連続ポイントで勝利をもぎ取った。

 松友は「第1ゲームが私が全然良くなかったので、最後、ファイナルでは今までやってきたことを最後まで諦めずにやろうと思った。それが出せて良かった」と語り、高橋も「競った場面から追い付いた時、こういう時には自分たちの方が強いと思ってやった。とてもうれしい」と涙声。表彰式後も、高橋は目に涙をたたえ「19オールくらいからは、どうやって決めたのはわからないくらい集中していた。夢の時間だったと思うので、本当にうれしくて…日の丸が1番高いところに上がっているのを見て、オリンピックという舞台で1番になったんだ、と実感できた」と語った。

 五輪前には田児、そして五輪で金メダルの有力候補だった桃田らによる闇カジノ騒動もあった。しかし、女子ダブルス世界ランキング1位のペアは、そんな重圧をはねのけ、五輪初出場で日本バドミントン界初の五輪金メダルを獲得した。

 11年に11年に初の日本一に就いたが、世界ランキングが及ばずにロンドン五輪には出られなかった。「ロンドン五輪に出られなかった後4年間、2人で頑張ってきた」と語り松友も「長かったです。いつも期待していただきながら世界選手権で結果を出せなかった、その経験が生きた。先輩(高橋)と組んでいなければここまで来られなかった」と笑顔を見せた。

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