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【競泳総括】平井委員長「狙いにいって獲った」萩野&金藤の金を評価

[ 2016年8月15日 08:30 ]

扇子を手にポーズを取る競泳のメダリスト。(左から)会見を行った競泳日本代表の(左から)星奈津美、金藤理絵、瀬戸大也、坂井聖人、萩野公介、松田丈志、江原騎士、小堀勇気

リオデジャネイロ五輪競泳

(8月13日)
 日本のメダル獲得数は金2、銀2、銅3の計7個。12年ロンドン五輪の11個(銀3、銅8)に及ばなかったが、目標の「複数金メダル」は達成できた。一方で「全員決勝進出」のノルマはクリアできなかったものの、平井競泳委員長は「ロンドンの成績は上回れた」と合格点。04年アテネ、08年北京五輪平泳ぎ2冠の北島頼みでロンドンは金メダル0に終わったが、萩野と金藤によって「狙いにいって獲る金メダル」を手にできたことは次につながる。

 選手層が厚い米国はリレーの予選で“1軍”を温存した。31歳のフェルプスはチーム一丸となった“省エネ”で余力を残し、大会5冠を飾った。平井委員長は「リレーの予選で泳がなかったらとても楽。そこまで日本の水泳全体を持っていけるかを含めて考えたい」と4年後を見据える。多種目に挑戦する萩野や池江がさらなる結果を出すには底上げが必要だ。

 16歳の池江は100メートルバタフライで6位入賞。可能性を示したが、同学年のカナダ選手は同種目で銀、100メートル自由形で金を獲った。結果に満足することなく世界との差を痛感した意味は大きい。「東京五輪世代」の女子中高生5人は、池江とリレー要員の持田を除いて決勝進出を逃した。日の丸が揚がる瞬間に立ち会えたことを4年後への「財産」にしてほしい。

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