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日本メダル1号へ 三宅アゲ挙げ!!

[ 2008年8月9日 06:00 ]

6日の記者会見を終えて、三宅親子はガッツポーズ

 【北京五輪 重量挙げ】日本のメダル第1号の期待がかかる重量挙げ女子48キロ級の三宅宏実(22=アセット・マネジャーズ)は8日、本番会場の北京航空宇宙大体育館に隣接する練習場で調整を終えた。同種目は日本時間午後0時40分に競技終了予定。同0時50分からの表彰式で、三宅が日本選手団の中で真っ先に最高の笑顔を見せることができるか注目だ。

 軽めの重量でフォームをチェックし、日本選手団のメダル第1号への最終調整は完了した。「いよいよ。やることはすべてやった。雰囲気にのまれないようにしたい。6本成功で、笑顔で終わりたい」。同じ階級の大城とともに汗を流した三宅の表情が、充実ぶりを雄弁に物語っていた。
 68年メキシコ五輪銅メダルの父、義行コーチ(62)との二人三脚で01年から本格的に競技をスタート。初出場のアテネ五輪は、直前に腰の故障を抱えていた影響もあって9位に沈んだ。今回も5月に右の鎖骨付近を負傷し傷口が化膿(かのう)するほど悪化したが、直前になって完治。同コーチも「状態は心配ない。本番のステージ上で一番いい状態なら言うことない」と期待を込めた。
 スナッチとジャークを合わせたエントリー重量は、自身の日本記録191キロを大幅に上回る195キロ。強気の姿勢も状態の良さの証明だ。エントリーの時点で200キロオーバーの陳燮霞(中国)、オズカン(トルコ)は別格だが、銅メダル争いは混戦模様。これまで「北京五輪で200キロ」を最大目標に掲げてきたが、2日の練習で“銅メダル重量”を197キロと予想。より現実的な数字の実現に向け、義行コーチは「スナッチの1本目にすっと挙げてくれれば」と話した。
 父だけでなく、伯父の義信氏(68)は64年東京、メキシコ五輪の金メダリスト。「メダリストの仲間入りをしたい」と言う三宅は「アテネは出るだけだった。今回は結果を出したい。8年間やってきたことで、思い切り勝負したい」と気合を入れた。200キロに匹敵するほど重みのある日本選手団第1号のメダルを目指し、いざ出陣だ。

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2008年8月9日のニュース