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谷は銅…金ならずも5大会連続メダル

[ 2008年8月9日 13:36 ]

柔道女子48キロ級準決勝でルーマニアのアリナ・ドゥミトル(右)に敗れ、ぼうぜんとする谷亮子

 【北京五輪 柔道】北京五輪は九日、柔道の女子48キロ級で谷亮子(32)=トヨタ自動車=が準決勝でアリナ・ドゥミトル(ルーマニア)に敗れ、3位決定戦で一本勝ちして銅メダルを獲得したものの、2000年シドニー、04年アテネに続く五輪3連覇はならなかった。

 谷は5大会連続で五輪に出場し、決勝に進めなかったのは初めて。準決勝は、谷、ドゥミトルとも慎重で組み合わず、両者に2度ずつ指導が与えられた後、残り約30秒で谷にだけ指導が行き、逆転できなかった。

 谷は1992年バルセロナ、96年アトランタと連続して銀メダルを獲得した後、シドニーで念願の初優勝を果たした。田村亮子から結婚して谷に姓が変わり、アテネでは「谷で金」。05年に出産して男児をもうけて挑んだ北京では「ママでも金」を目指していた。

 五輪史上、全競技を通じて同一の個人種目で3連覇を達成した女子選手は過去、競泳のドーン・フレーザー(オーストラリア)ら3人しかいない。谷はこの偉大な記録に並ぶチャンスを逃した。(共同)

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2008年8月9日のニュース