競輪 卒業記念レース初日 西田、稲毛連勝

[ 2023年3月2日 04:45 ]

 日本競輪選手養成所の第123回生(70人=1人欠場)と第124回生(女子12期生=23人)の卒業記念レース初日が1日、静岡県伊豆市の同所で開催された。男子、ガールズともに予選2回戦を行い、男子は西田優大(25=広島)、稲毛知也(24=和歌山)の2人、ガールズは松井優佳(23=大阪)が連勝を飾った。きょう2日目は男子が準決勝、女子が予選3回戦を行った後に決勝戦が争われる。

 在校成績3位(1日時点)の荒川達郎(23=埼玉)は予選2回戦を3、1着で準決勝進出を決めた。「1走目は外で浮いてはっきりしないレース。2走目は終始(青木の)後ろでチャンスを狙って自分の脚を使わないレースになってしまった…」とレース内容には反省しきり。

 荒川は高校時代に始めたサイクリングから自転車に魅せられ「(大会で)他人に負けたくないという気持ちから面白くなった」。日体大時代にはチームスプリント優勝(20年インカレ代替大会)、ケイリン2位(21年インカレ)の結果も残した。「大学3年になる前、地元に帰った際に太田真一(埼玉75期)さんに声をかけていただいて」弟子になった。

 養成所の1年間は「元気で頑張れ」という師匠のアドバイスを胸に励んだ。プロデビュー後の夢は「師匠のようにグランプリを先行で1着。皆の記憶に残るような選手になりたい」と語った。

 女子の在所成績1位、竹野百香(20=三重)は「積極的にレースを動かしていきたい」という言葉通り、2走とも先行で2着、1着の好スタートを切った。

 高校で最初はバスケットボール部に所属したが、環境が合わず悩んでいるときに自転車競技(短距離・ロード)をやっていた兄の勧めで自転車を選択。すぐに頭角を現し、20年JOCジュニアオリンピックスプリント2位、500メートルTT3位の好成績を残して養成所に入所した。ただ本人はその成績に納得をしておらず「高校3年間は結果が出ずに悔しい思いをした。優勝という夢を果たすべく選手を目指した」と志は高い。

 養成所では長い距離を踏めるようになりパワーアップ。「何でもできる石井寛子選手が目標だけど、まずは先行一本で頑張りたい」。予選3回戦、決勝も積極先行で在所1位&卒記チャンプに向けて駆け抜ける。

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2023年3月2日のニュース