【高松宮記念】「充実」レガーロ 馬体重は気にしないで

[ 2019年3月21日 05:30 ]

<高松宮記念>併せで追い切ったデアレガーロ(左手前) (撮影・西川祐介)
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 【G1ドキュメント・美浦=20日】年が変わっても、このコンビの勢いは止まらない。昨年の有馬記念を制したブラストワンピースと同じ、大竹師&池添のタッグで高松宮記念に臨むデアレガーロ。京都牝馬Sで重賞初Vを飾り、上昇ムードでG1に挑む5歳牝馬の最終追いが、鳥谷越にとっては20日のクライマックスだった。

 栗東から駆けつけた池添が騎乗し、ロジシルキー(3歳500万)を2馬身先行させてスタート。直線は内に進路を取って馬なりのまま併入した。大きなアクションはない“静”の最終調整だったが、鞍上は「当週は強い調教でなくていいとの指示。動く相手についていけたし、反応もしっかり。レースは少し掛かるところがあるが、今日は我慢できていた。いい形で臨める」と合格点をつけた。

 池添に続いて行われた大竹師の共同会見では、馬体重が話題の中心だった。前走の京都牝馬Sは2走前のスワンSから何と32キロ増(486キロ)での出走。大竹師は「女の子に体重の話は失礼かと思うけど」と前置きしながら「普通に考えて“重いかな”と。やることをしっかりやっての馬体増とはいえ、数字が数字だけに…」と半信半疑だったことを認める。だが、結果は鮮やかな差し切りV。指揮官も「今までが細く、あれが理想体重だったのかも」と見方を改めた様子だ。

 気になる今回の馬体重は?師は「女の子なので具体的な数字は控えたい」と笑わせながらも「同じくらい」と明言。さらに、良績がない左回りについても「右手前(軸脚)の方が大きく体を使えるので、むしろプラスでは」と前向きに捉えている。最後は「今は凄く充実している。体重には目をつむって応援してもらえれば」ときっぱり。今の勢いなら、一気にG1奪取の可能性も十分にある。

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2019年3月21日のニュース