【ドバイSC】レイデオロ4着も藤沢和師前向き「いい経験になった」

[ 2018年4月1日 07:12 ]

第21回ドバイシーマクラシック   芝2410メートル ( 2018年3月31日    UAEメイダン競馬場 )

レースを終えて引き揚げるレイデオロとルメール
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 日本馬3頭が出走したドバイシーマCだったが、結果はレイデオロの4着が最高着順。昨年のダービー馬として1番人気に支持されたが、最後まで自慢のエンジンのギアは上がらなかった。

 スタートがそれほど早くない馬だが、無難に決めて序盤は中団から運んだ。だが主導権を握ったホークビルがペースを落とすと、たまらず前へ行きたがった。気持ちがはやるパートナーを、ルメールがなだめながら、追い出しのタイミングを待った。迎えた直線、逃げるホークビルが後続との差を広げていく。ルメールも必死に前を追うが、差は詰まらない。結局、先行していた3頭がそのまま1〜3着。2分29秒45の勝ち時計が示す超スローペースに、全く持ち味を出し切れなかった。「状態はよかったと思うが、ペースが遅すぎた。最後の直線も反応はしているんだが…。日本で応援してくれたファンの期待に応えられず残念です」。消え入るような声で話したルメール。「自信がある」と臨んだ一戦だけにショックは大きかった。

 落胆の色が濃い鞍上とは対照的に、藤沢和師は納得の表情で愛馬を出迎えた。「ペースが遅く、前が止まらなかった。でも脚は使った。直線バテバテでギブアップという感じではない。最後までやめないでグッと伸びていた」とレースぶりを評価。「まだ若い馬だが、遠くから連れて来ても落ち着いていた。いい経験になったと思う」と、愛馬の頑張りに目を細めた。

 負けはしたが、日本馬最先着。ダービー馬の意地は見せた。「競馬を勝つのは本当に難しい」とつぶやいた藤沢和師。JRA調教師として現役最多の1388勝を誇る名トレーナーの言葉には重みがある。

 今後は未定だが、師は「きょうは勝った馬が強かったが、海外で競馬をしたのは初めて。何度か対戦すれば、差は詰まっていくんじゃないかな」と、さらなる海外挑戦に含みを残した。まだ4歳。リベンジの機会はいくらでもある。

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2018年4月1日のニュース