【松山・ウィナーズC】武田復活V!骨折からお見事44歳

[ 2018年3月22日 05:30 ]

ウィナーズカップを制し、胴上げされる武田
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 武田、平原でワンツー決着――。G2「第2回ウィナーズカップ」の決勝戦は21日、愛媛・松山競輪場で行われた。レースは平原康多のまくりに乗った武田豊樹(44=茨城・88期)が差して優勝、賞金2130万円を獲得した。武田のG2優勝は8回目。また「ガールズコレクション2018松山ステージ」は小林優香(24=福岡)が優勝、賞金213万円を獲得した。

 先行態勢に入った原田の後位で三谷が予想外のイン粘り。この時点で平原―武田の関東勢にレースの流れは向いた。平原が豪快スパートを決めると武田は離れたが追いつき、最後はガッチリと差し切り関東ワンツーを決めた。ゴール後には「オールスターを獲った競輪場だから、なつかしく感じました」と1年半ぶりの優勝の余韻に浸った。

 昨年8月、いわき平オールスターで骨盤を骨折。思うような走りができない日々が続いた。「骨盤を折ってからスピードが出ない。悩み抜きながらトレーニング」も、本来の実力には戻らない。折れそうな気持ちを支えたのが僚友・平原の存在だった。「良い時も悪い時も一緒と思って走ってきた。ずっと決まってなかったのでうれしい」。自身のVよりも平原とのワンツーが最高の喜びだ。また胴上げに参加した多くの茨城の後輩の存在も気持ちを強くする。「若手の見本となれるように」と表情を引き締めた。

 次のG1「日本選手権」(5月1〜6日、平塚)には失格のペナルティーで斡旋が止まり出場できない。S級S班として年末のグランプリ出場がノルマの中で、今回のVは何よりのアドバンテージだ。次に出場するG1は「高松宮記念杯」(6月14〜17日、岸和田)からとなる。

 「体を治すことに専念して、またこういう大きな舞台で勝負できるように」

 復活を遂げた今、平原との関東最強タッグが再度、競輪界の中心に躍り出る。

 ◆武田 豊樹(たけだ・とよき)1974年(昭49)1月9日生まれの44歳。茨城支部の88期。03年7月4日、立川でデビュー(11落)。スピードスケートで活躍した身体能力を生かしてトップ選手としての活躍を続ける。G1・7V。グランプリ1V。1メートル77、90キロ。血液型O。

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