【高松宮記念】20歳武藤 バカラで一発「初G1楽しむ」

[ 2018年3月22日 05:30 ]

<高松宮記念>ノボバカラでG1初騎乗となる武藤雅は天高く鞭をあげる
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 G1開催週の新企画「インタビュールーム ウマい話あり」がスタート。初回はG1初騎乗となる武藤雅(20)の胸の内に迫った。

 ――いよいよG1初騎乗が近づいてきたが実感は?

 「基本的にあまり緊張しない。G1も変わりません。夢に見たことが実現するのが本当に楽しみ。自分が見に行ったG1ではキズナの日本ダービーが印象的。自分も乗りたい気持ちになった。楽しんで乗りたい。若さあふれる騎乗で最後まで一生懸命乗ります」

 ――ノボバカラとは初コンビだが、3週続けて追い切りにまたがった。

 「毎回しまいを生かすような調教をして、徐々に反応が良くなっている。最終追いもいい走りだった。いいイメージで競馬に向かえる。なかなかこういう馬に乗るチャンスはないのでしっかり生かしたい」

 ――中京芝6F戦は17年3月18日以来、約1年ぶり2度目の騎乗。

 「コースのイメージというより、バカラの競馬ができればいい。昨年の函館スプリントS(7着)の時のように構えて末脚を生かす。直線が長いので余裕を持っていけると思う」

 ――1年目の昨年は新人最多24勝で民放競馬記者クラブ賞を受賞。初勝利は同期で一番遅かったが、勝ち星を重ねて追い抜いた。1年たって変わったところは。

 「今は1年目に比べて余裕を持って乗れるようになったが、どの馬でも一つでも上を狙うことは変わらない。1年目の気持ちを大事にしている」

 ――技術面は。

 「スタート、折り合い、馬の動かし方など足りないながらも全体的に成長したと思う。今は減量を生かす競馬が多い。(3キロ減から)最近2キロ減になったが大きくは変わらない。でも減量がない特別レースは乗り方を変えないと通用しなくなっていくと思った。先輩方を見習いたい」

 ――勝ち星が増えて水野師に褒められるようになった?

 「先生は自厩舎の馬以外もアドバイスをくれますが褒めはしない。自分がうまく乗れたと思った時は先生は何も言わない。何も言われない時がいい(笑い)」

 ――昨年の目標は新人賞と年間50勝。今年は?

 「今年も50勝が目標。週に1回は勝ちたい」

 ――目標のために努力していること。

 「一頭でも多く馬に乗ることが一番のトレーニング。加えてパーソナルトレーナーをつけて週に1回体のバランスをチェックしている。今日(21日)も行く」

 ――忙しいと思うがプライベートは。

 「最近は江ノ島で景色を堪能。音楽を聴くのが好きで買ったギターはすぐに厩務員さんに貸しちゃいましたけど(笑い)。そもそもストレス解消する必要がないくらい競馬が楽しい。それを仕事にできるのは幸せ。勝利が栄養補給です」

 ◆武藤 雅(むとう・みやび)1998年(平10)1月10日生まれ、茨城県出身の20歳。美浦・水野厩舎所属。父は武藤善則師。17年3月4日の中山1R(ラインアストロ8着)で初騎乗。同4月23日の福島6R(ノーブルプルート)で初勝利。1年目の17年に同年新人トップの24勝を挙げ、民放競馬記者クラブ賞を受賞した。通算706戦37勝(地方20戦0勝)。1メートル56。血液型A。座右の銘は「努力に勝る天才なし」。趣味は寺社巡りと浜辺などの景色を見に行くこと、ライブ鑑賞。今年のプライベートの目標は自動車免許取得。

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