“孫”に夢託した!サブちゃん ブラック花嫁を仏から2頭購入

[ 2018年1月30日 05:30 ]

<2017年度JRA賞授賞式>グラスを持ち、笑顔の北島三郎オーナー(左)と武豊
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 17年度JRA賞授賞式が29日、都内のホテルで関係者約600人が出席して行われた。2年連続で年度代表馬に選出され、今春から北海道の社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送るキタサンブラック(牡6)の交配相手として、ブラックの北島三郎オーナー(81)が繁殖牝馬2頭をフランスから購入。今春の種付けに向けて準備していることが明らかになった。

 今春から種牡馬として、第2のステージをスタートさせるキタサンブラック。年度代表馬の授賞式を終えた北島三郎オーナーは、将来誕生するであろう産駒について「ブラックは我が子ですから、その子は私にとって孫のようなもの。2世が出てきたら応援に行きたい。絶対走ってくれると思います」と話したが、水面下では“花嫁候補”の準備が着々と進んでいた。

 ノーザンファーム関係者によると、北島サイドは昨年12月に、フランスの「アルカナ・ディセンバーセール」で、ブラックの交配相手となる繁殖牝馬2頭を購入。1頭はイタリアG3勝ちのあるディステイン(5歳、父シャンゼリゼ)で、既に日本に到着。もう1頭は現役馬のため詳細は明かせないとしている。2頭共にノーザンファームに預託され、来月以降に馬の状態を見て種付けを行う予定だ。北島は本紙の取材に「そういう話を進めてもらっている。“結婚相手”としても合格だと聞いているし、いい子をどんどん生んでほしい」と話した。

 社台グループではこれ以外にも、社台ファームで15頭前後、ノーザンファームで25〜30頭の繁殖牝馬に交配を予定。12、14年の年度代表馬ジェンティルドンナの母であるドナブリーニとの交配も予定している。ノーザンファームの吉田勝己代表は「スピードがあって丈夫なのが一番のセールスポイント。できるだけ質のいい牝馬を用意したい」と、種牡馬ブラックをバックアップする構えだ。

 産駒は順調なら21年夏にデビュー予定。北島は改めて「80年以上生きてきて、初めてこれほどの感動や夢を与えてくれたブラックに感謝したい。新しい道を応援したいし、私自身も心を引き締めて、新たに出発したい」と語った。夢の続きは“孫”に託された。

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