【からつ・全日本王者決定戦】前本まくり差し!G1は4度目V

[ 2018年1月30日 05:30 ]

優勝を果たし、トロフィーを掲げる前本
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 からつボート「G1全日本王者決定戦・開設64周年記念」の優勝戦が29日に行われ、前本泰和(45=広島)が4コースからまくり差しで制した。前本は通算103回目、G1は4度目のV。2着に6枠の坪井、3着には5枠・羽野が入って3連単4万超えの波乱決着となった。

 「……。ピット離れ、新田雄史が前に出ました」。女性実況の沈黙から始まった優勝戦。地元周年記念でG1初Vの懸かっていた1枠・武富がまさかのピットアウト失敗。2枠・新田がインとなり、3枠・深川が内を奪いにかかるも2コース。武富はスロー3コース。1Mで新田とガムシャラにまくりに行った武富がやり合い、ポッカリ空いたところを前本が突き抜けた。

 「武富くんじゃなくて、すいませんでした」が表彰式の第一声。「確実に良くなっていたし、チャンスはあると思っていたが、こんな展開になるとは。何が起こるか分かりませんね」と笑った。

 2日目12Rのドリームを3コースまくりで快勝。伸びのパンチ力は評判だった。出足を求め続け、優勝戦に間に合わせた。これからG1中国地区選、SG浜名湖クラシックとビッグレースは続く。昨年末に住之江グランプリに初出場も4、5着でシリーズ戦回りに。「雰囲気から違った。だから、またグランプリに行きたい気持ちが強い」と。淡々と水陸で仕事を続けた男に、まずは最高の運気が巡ってきた。

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2018年1月30日のニュース