【新潟記念】柴山の思い背に…ルミナスウォリアー余裕の併入

[ 2017年8月31日 05:30 ]

騎乗停止の主戦・柴山を背に、Wコースで併せて追い切るルミナスウォリアー(左)
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 今週で終了する夏競馬を締めくくる3重賞の追い切りが各地で行われた。「第53回新潟記念」のルミナスウォリアーは美浦で併せ馬。余裕の併入でサマー2000シリーズ制覇を狙う。

 午前5時すぎ。まだ薄暗い美浦Wコースに姿を現したルミナスウォリアーの馬上には、柴山の姿があった。全22戦中15戦の手綱を取り、前走・函館記念の好騎乗Vも光った主戦騎手。だが、先週の新潟で騎乗停止となり、新潟記念の手綱は取れない。それでも最終追いの騎乗を志願した。

 ヨンカー(4歳1000万)を4馬身追走し、4角で追い付いて内へ。馬なりながら直線はびっしりと併走し、そのままゴールを駆け抜けた。「先週しっかりやっているし、今日は(手綱を)持ったままで最後まで併せて、気を抜かないように。思った通りの調教ができた」。満足そうな柴山の表情からも、馬の充実ぶりが伝わった。

 「僕の不注意(騎乗)で、いろいろな人に迷惑をかけてしまって申し訳ない」。謝罪の言葉を口にした柴山だが、一方で「馬は本当に良くなっている。レースで乗れないのは悔しいし残念」と肩を落とす。その上で「追い切りに乗せてもらえたのは感謝。僕自身もこの馬に育ててもらっている。しっかり仕上げてシュウ(新コンビの石橋脩)にバトンタッチ。乗りにくい馬じゃないから好調な今のシュウちゃんなら大丈夫」と、代打騎乗の後輩にエールを送った。

 以前は体力がなく、負荷の大きいウッドチップにてこずっていたルミナス。和田郎師は最近の充実ぶりを「体幹がしっかりして調教で動けるようになったのが大きい。それが好結果につながっている」と評する。サマー2000シリーズVも懸かる一戦。「ハンデ(57キロ)も重くなって厳しいが、シリーズVは一つの目標。新潟は相性がいいしチャンスはある」と力を込めた。昨年5着から大きく成長しての再挑戦。無念の主戦の思いも背負って、秋へ大きく羽ばたく。

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2017年8月31日のニュース