【新潟記念】「絶好調」ウインガナドル　夢の菊へ第一歩

　【東西ドキュメント・美浦＝３０日】午前５時の開門直後。辺りは薄暗かったが、小田の視線はＷコースの一点を追っていた。誘導するポールヴァンドル（３歳１６００万下＝来週の紫苑Ｓ出走）が芦毛で分かりやすい！？のが幸いし、１５馬身近くも後ろを走るのがウインガナドル（新潟記念出走）とすぐ確認できた。５Ｆ６８秒４〜１Ｆ１２秒７（いっぱい）。直線は内に入り、しっかり併入に持ち込んだ。

　上原師は「馬は絶好調だね」と力強く第一声。「放牧から戻った当初は少し緩さも残っていたが、それも解消してしっかり追えた。やんちゃな面もなくなり、気性も成長した」と指揮官の眼光は鋭い。父ステイゴールド＋母の父メジロマックイーンのスタミナ血統。３歳馬だけに秋は菊花賞（１０月２２日）も視野に入っている。「ハナにはこだわらないし、新潟も走っている。ハンデ（５２キロ）を生かせれば」と同師。前走・ラジオＮＩＫＫＥＩ賞（２着）で◎を打った小田にとっても秋の期待の一頭。古馬との初対戦で好走すれば、さらに夢は大きくなる。