【札幌2歳S】「2歳馬離れ」ロードトレジャー超パワフル

[ 2017年8月31日 05:30 ]

併せて追い切るロードトレジャー(左)
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 出世レースの「第52回札幌2歳S」組ではロードトレジャーが躍動。兄ロードクエストに続く重賞Vを射程に捉えた。

 ロードトレジャーの追い切りを終えたばかりの三浦が満足そうに口火を切った。「2歳馬離れしている。古馬みたいにどっしりと構えているので乗っていて安心感があった」。15年新潟2歳Sを制したロードクエストの半弟。初コンビを組むその手綱からは古馬のような感触が伝わってきた。ダートコースで併せ馬。マイラー体形の兄ロードクエストよりも胴の長い鹿毛が弾む。兄より柔らかい身のこなし、大きなストライド。3馬身先行したプロレタリアト(6歳オープン)を馬なりで内から1馬身突き放した。

 三浦から手綱を受け取った阿部助手も思わず笑顔。「兄は少し硬いけど切れる。こちらは切れよりもパワーがあって長くいい脚を使える。だから新潟から洋芝の札幌に転戦しました」。兄弟制覇が懸かった新潟2歳Sを選ばず、ここに照準を絞った理由を明かす。

 「ちょっとうるさいキャラは兄に似ていますが、父親が(マツリダゴッホから)プリサイスエンドに代わって体形もフットワークも違う。タイプとしてはブライトエンブレムに似ている」と、同厩舎に所属する14年札幌2歳S優勝馬の名を挙げた。3年前のV走を思い起こさせる性能と古馬のような落ち着き。「思っていた以上に扱いやすいのが強み」と語る三浦にとっては復帰後初の重賞Vチャンスが訪れた。

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2017年8月31日のニュース