【阪神大賞典】凱旋門賞へ好スタート!サトノダイヤモンドがV

[ 2017年3月20日 05:30 ]

<阪神11R・阪神大賞典>サトノダイヤモンドをねぎらう里見治オーナー(左)とルメール
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 「第65回阪神大賞典」(1着馬に天皇賞・春の優先出走権)は断然人気を集めたサトノダイヤモンドがV。後方で脚をためると直線半ばで抜け出し相手をねじ伏せる快勝劇だった。

 単勝1・1倍の支持を集めたサトノダイヤモンドは序盤は後方3番手で、ルメールは折り合いに専念する。1周目のスタンド前でウインスペクトルが動いて先頭に立つと、馬群はバラけて縦長に。それでも鞍上は手綱を絞ったまま。ゆっくりポジションを上げ3角手前でシュヴァルを射程圏に捉えると、2頭並んでスパート。ラスト100メートルでシュヴァルに並ぶと、力強く1馬身半差押し切った。頼もしい走りに主戦はパートナーを称える。

 「シュヴァルグランは強い馬だけど、まだ手応えに余裕があった。パワーと瞬発力を両方持っていて、今日もその能力を発揮できた。今回は休み明け。次はもっと良くなると思う」

 今年最大のターゲットは仏G1の凱旋門賞(10月1日、シャンティイ)。同じ4歳で世界最高峰の舞台に挑戦したオルフェーヴルと同じローテを歩む逸材で、精神面で進境を見せたのは大きな収穫だった。

 次は春の目標である天皇賞・春(4月30日、京都)。「まずは初戦を勝てて良かった。一度使うとガラリと変わる馬だから」とトレーナー。順調ならば次戦で昨年の年度代表馬キタサンブラックとの再戦となるが、日本馬の悲願達成までビクトリーロードを歩み続ける。

 ◆サトノダイヤモンド 父ディープインパクト 母マルペンサ(母の父オルペン)牡4歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・里見治氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績9戦7勝 総獲得賞金7億4266万4000円。

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