南関新記録達成も「まだまだ」浦和・小久保師の飽くなき向上心

[ 2016年12月9日 05:30 ]

先週は岩手遠征で重賞制覇を飾った浦和・小久保智調教師(右)※岩手県競馬組合提供写真
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 【地方競馬です!!】果てしなく前へ進み続ける男が、また一つ数字を塗り替えた。小久保智師(45=浦和)。11月29日の大井競馬で自らの南関東年間最多勝数を133に更新した。12年の131勝は当時、自分でも超えられないだろうと思っていた。だが14年に132勝。昨年は東京ダービートレーナーになった。今年は通算900勝に達し、師走の声を聞く前に新記録を達成した。

 そんな師が今、じだんだを踏んでいることがある。「もう一段、上のステージへ行かなければ」。当面の目標は故川島正行師の通算1276勝。川島正師は毎週のように重賞に管理馬を送り込み、そして勝ち負けに持ち込んだ。自分もそれを実現するために考えを巡らせている。「狙って勝つ。これまで続けてきてB級ぐらいではそれもできるようになった。もう一度、調教を含め勉強を重ね、勝利数を下げることなく重賞でも…」と表情を引き締めた。

 11日はテムジンとサトノタイガーで中央カペラSに挑戦。31日のS1東京2歳優駿牝馬にはスターインパルス、アンジュジョリーがスタンバイ。G1・JBCレディスC3着のトーセンセラヴィも再始動へ向け帰厩した。「生きている限り、止まることなく、ずっとトップを獲るつもり」。記録にも記憶にも残る戦いを繰り広げる。(池田 裕文)

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2016年12月9日のニュース