【桐生・赤城雷神杯】瓜生「三度目の正直」V トップSで15度目G1制覇

[ 2016年6月10日 05:30 ]

インから逃げて優勝した瓜生

 桐生ボートのG1「開設60周年記念・赤城雷神杯」は9日、第12Rで優勝戦が行われ1号艇の瓜生正義(40=福岡)が逃げ切り快勝。15年9月の多摩川周年以来15度目のG1制覇を飾り、優勝賞金900万円と来年の児島クラシックの出場権を獲得した。2着は一番差しで迫った田中。3着争いは秋山、前本、上平で大接戦となったが、最後は前本と上平の競り合いに。3周2M全速ターンの上平に軍配が上がった。

 強い瓜生が帰ってきた。「調整を完全に外していた」。不安いっぱいの優勝戦だったが気持ちを切り替えた。「逆に開き直った。三度目の正直と思って」。当地周年3連続優出も過去2回は優勝を逃していた。優勝を意識するのはやめた。心を静め、インからコンマ14のトップSで先マイ。「1M押していなかったが、きれいなターンができた」。パワー差に動じることなく終始冷静に進めた。

 今年は一般戦の優出が2回だけ。瓜生らしさはなく、賞金ランキングも43位と低迷していたが、復活を予感させる予選トップからの王道V。SG2Vの実績がある水面で一気に流れを変えた。この優勝で賞金ランクは16位に急上昇。12月の住之江グランプリへの条件となるベスト18の戦いに加わってきた。

 トップレーサーのプライドで勝ち取った優勝。「試行錯誤が続いていたが、これで何とかいけるんじゃないかな。もちろんそこ(グランプリ)を目指して一走一走頑張るだけ」。正義のヒーローが復活を高らかに宣言した。

 ◆次走 優勝した瓜生正義、そして田中信一郎、笠原亮の次走は21日からのSG蒲郡グランドチャンピオン。松井繁、山崎智也、坪井康晴、井口佳典、平本真之、桐生順平らとVを争う。秋山直之は14日からのG2江戸川634杯モーターボート大賞。三角哲男、平尾崇典、飯山泰、湯川浩司らが参戦。前本泰和は24日からの下関G3企業杯。三嶌誠司、斉藤仁、池永太らが出場。上平真二の次走は未定。

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2016年6月10日のニュース