【安田記念】ロゴタイプ定番の“軽め” 3歳時の輝きを6歳で再び

[ 2016年6月2日 05:30 ]

田辺を背に単走で追い切るロゴタイプ

 【G1ドキュメント=1日】ロゴタイプの完全復活なるか?小田はその動向にくぎ付けだった。しかし、Wコースに入ってもピッチが上がらない。最後まで手綱を押さえ、単走&馬なりで静かにゴール。6F87秒7(5F71秒3)~1F14秒5。G1最終追いとしては異例の軽さに思えるが…。

 騎乗した田辺は「2週続けて強めにやっているので、トボける面を出さなければ、サラッとやる予定だった。直線を向くと、気が入っていたので逆に流した。前走も良かったけど、今回も悪い感じはしない」と穏やかな表情。

 小田は3歳時を思い出していた。ロゴの最終追いは“軽め”が定番だった。調べると、皐月賞の最終追いは同じWコースで5F72秒0~1F13秒6(馬なり)とよく似た軽め。5月25日の1週前追いに自ら騎乗した田中剛師は「ジョッキーも4コーナーで自ら進んでいったとのこと…。この馬らしい首を使ったいい走り。先週、先々週としっかり負荷をかけたし、今日は様子を見る程度でいい。昔はこういう調教をやっていたんですよね」とこちらもにこやか。

 既に戦闘態勢に入っているから、無理に叩く必要もない。惜敗した前走・ダービー卿CT(2着)もトップハンデ58キロを背負い、3着サトノアラジン(57キロ)に先着。皐月賞優勝後、3年以上白星から見放されているが衰えはない。

 田辺は「スタートも上手なので前になると思う。逃げ?それも含めて」と無欲先行を誓えば、指揮官は「6歳になっても一生懸命頑張っている。もう1つ、重賞を勝たせてやりたい」と祈るような思いで結んだ。一緒にクラシックを走ったエピファネイア、キズナは引退。6歳の生き残りとして頑張るロゴを、おじさん世代!?の小田は応援せずにいられなかった。

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2016年6月2日のニュース